Q:
お墓参りのとき、お墓に水をかけますが、何か意味があるのですか?
回答者:タカ
更新日:2001/4/17
単刀直入に言うと、お墓の上から水をかけるという行為は、浄土真宗では墓石をきれいに洗うという以外に何の理由もありません。この水をかけるという行為は、ある民俗学者によると死者の「霊魂」が荒れないように浄化するという説があります。一例によると、東北のある地方では、死者が出ると「三日ざらし」とか「百日ざらし」という習慣もあって、生前に着けていた衣類などをお寺の門前にかけ、その前に水を配置し、通りがかりの人に一杯ずつかけてもらうといいます。つまり水をかけることによって霊魂を鎮めようとするのです。
一方ではこんなひどい話もあります。お釈迦様がお生まれになったとき、甘露の雨が降ったという言い伝えから、花まつり(釈迦降誕会)には花殿堂に誕生仏を安置して、上から抹茶をそそいでお祝いするという仏教作法を、意味も分からず、ただ形だけをまねしている人もいるということです。
私たち真宗の門徒がお墓参りをするのは、亡き人やご先祖を敬い、その崇敬の念を通してお念仏に合わせていただく御縁を深めることに意味があります。更にいえば「お念仏をよろこべよ」というご先祖の言葉を、お墓の前で縁につながる者たちがそろって合掌しながら心に聴かせていただくのです。だからお墓参りに際して、まずお掃除をするのも、この崇敬の現れです。水を用いるのも同じことで、水をかけるということは、呪術的な行為としてではなく、心をこめて墓石をきれいに洗うことにほかならないのです。