Q:
「ホラを吹く」という言葉が仏教に関係あると聞いたのですが。
回答者:オニオン
更新日:2001/4/17
私たち人間は、生まれてから死ぬまでに、どれほどの「うそ」や「悪口」などを口にするのでありましょう。それらと共に「うそ」とは少々意味が違いますが、「ホラを吹く」という言葉がありますね。「おまえはよくホラを吹く人だ」が一例ですが、この「ホラ」というのは「法螺」と書き、法螺貝のことで、正しくは螺貝です。日本人にとって親しみやすいのは、野武士が吹く法螺貝なのですが、実は法螺という名称は中国の仏典の中に出ていると言われます。インドにおいては、吹奏楽器の1つとして使われていたらしいのです。今でも南洋の島では、楽器として使われているようです。
ここで何故この「ホラ」のことで長々と前置きをしたかと申しますと、仏教ではこの法螺貝を吹くことを、仏の説法にたとえたのです。
仏典の中に、お釈迦様が悟りを得られた後、弟子たちに説法して下さいとお願いされた時の文章ですが、「大法幢(大いなる説法の旗じるし)を建立して、大法螺を吹き、大法鼓(大いなる説法の鼓)を打ちたまえ」とかかれてあると知りました。この様になりますと、大法螺とは仏の演説(仏法)と考えた方が自然と思います。今日使われているような「大法螺」を吹くというのは、「釋迦のようなえらぶったお説教をする」という意味がもともとの意味であったと考えられます。それが「大げさなことを言う、または出来もしないことを言う」との意味に変化してきたと考えられます。
法螺貝はインドではヒンズー教の三主神の1つとされますヴィシュヌ神のシンボルとされ、日本においては、千手観音の持ち物の1つとなっております。